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生涯学習って何?

生涯学習って何?

マナビィのイラスト
フランス人のポール・ラングラン(Paul Lengrand)が、1965年に、パリで開かれたユネスコ(国連教育科学文化機構)の成人教育推進委員会において提出したワーキングペーパーの最初に「教育は、児童期、青年期で停止するものではない。それは、人間が生きている限りつづけられるべきである。」と述べました。
日本では、1981年6月に中央教育審議会が「生涯教育について」の答申を出し、「生涯教育とは、国民の一人一人が充実した人生を送ることを目ざして、生涯にわたって行う学習を助けるために、教育制度全体がその上に打ち立てられるべき基本的な理念である」と記しています。
生涯学習と生涯教育の違いについては、同じ1981年6月の中央教育審議会答申「生涯教育について」で 初めて生涯学習という言葉を公にしました。この意味としては、「人々は、自己の充実・啓発や生活の向上のため、適切かつ豊かな学習の機会を求めている。これらの学習は、各人が自発的意思に基づいて行うことを基本とするものであり、必要に応じ、自己に適した手段・方法は、これを自ら選んで、生涯を通じて行うものである。その意味では、これを生涯学習と呼ぶのがふさわしい。」と記しており、この中教審では、学習者の立場から生涯学習、そしてこの学習者に対して学習環境を整備していく、そういう立場から生涯教育というような使い方をしています。
北海道では、1990年6月に、北海道における生涯学習社会の実現のため、生涯学習の総合的かつ効果的な推進及びその普及を図ることを目的に、知事を本部長として知事部局、教育庁、警察本部の三者で構成する組織を設置しています。

生涯学習ってどんなこと?

生涯学習は、わたしたちが生涯にわたって行う学習活動です。わたしたちは、生まれるとすぐに、家庭を中心として学習を始めます。やがて、学校に通い学習をすすめるとともに、地域社会でもいろいろな学習機会に出会い、学習することがらを広げていきます。
さらに、学校を卒業して社会に出ると、仕事にかかわる学習や、豊かで充実した人生を送るた めの学習をつづけることになります。
このように、家庭・学校・職場・地域社会で行われるすべての学習を生涯学習としてとらえることができ、生涯学習は、わたしたち一人一人の生きていく姿そのものに深くかかわっているといえます。
  • いつでも Whenever
  • どこでも Wherever
  • だれでも Whoever
  • なんでも Whatever

生涯学習にはどんな活動があるの?

生涯学習

「生涯学習の原点は家庭教育」
家庭教育では、子どもにとって、社会生活に必要な基本的な生活習慣を育て豊かな心をはぐくむことをめざしています。
  • 親と子のふれあいや、同年齢・異年齢の子どもたちとの遊び
  • 自然とのふれあい
  • 地域行事や地域活動への参加
「生涯学習の基礎を培う学校教育」
学校教育では、一人一人の個性を大切にしながら、基礎的な学力を身につけ、「わかる喜び」「学ぶ楽しさ」を通して自己教育力の育成をめざしています。
  • 自ら学ぶ力を育てる学習活動
  • 自主的・実践的な態度を育てる活動
  • 生命を大切にし、思いやりの心を育てる活動
また、いったん学校を卒業して社会に出てからも、必要に応じて学校にもどって学習することができるよう制度の弾力化も進められています。

生涯学習社会ってどんな社会?

学歴より学習歴を重んじる

我が国は、これまで「教育といえば学校教育」といった考え方や、必要以上に学歴が仕事でも評価される、いわゆる学歴偏重の風潮がありました。そのため、過度の受験戦争をもたらすなど、教育はもとより社会のさまざまな分野にひずみを生じてきました。
そこで、一人一人の人間の評価が“どこの学校を卒業したか”という形式的な評価ではなく、“何を学んだか”“何を身につけたか”“何ができるか”という内容面の評価が大切になってきました。
そして、学校だけでなく、社会のさまざまな教育の機能を活用して行われる学習を重視し、義務教育を終えた後、“どこで学んでも、いつ学んでも”その人の学習成果を正しく評価する社会の実現が望まれるようになってきました。
このような、「人々が、生涯のいつでも、自由に学習機会を選択して学ぶことができ、その成果が適切に評価される社会」が「生涯学習社会」なのです。

どこで学べばいいの?

生涯学習センタ-など

「活発な生涯学習を推進する役割を担う生涯学習センタ-」
さまざまな学習活動ができる多様なスペ-スをそなえているだけでなく、生涯学習にかかわる情報の提供や相談に応じる機能のほか、他の施設とネットワ-クをすすめる施設です。わたしたちの生涯学習を総合的に支えるステ-ジです。

公民館・コミュニティセンタ-など

「地域における生涯学習の拠点である公民館・コミュニティセンタ-」
お互いの情報交換をしたり、グル-プ・サ-クルが会合に利用したり、さまざまな学級や講座などを受講することができます。
わたしたちが生涯学習をすすめるうえで、もっとも身近にあるステ-ジです。

図書館・図書室など

「本や雑誌で学習しようとする人を援助する図書館・図書室」
子どもからお年寄りまでが気軽に立ち寄り、読みたい本を自由に見たり借りたりすることができます。
また、図書についての相談にこたえてくれるなど、わたしたちが学習の情報を得ることができるステ-ジです。

博物館・美術館など

「実物に接し、楽しみながら学習できる博物館・美術館」
科学館、博物館、美術館、動物園、植物園、水族館などでは実物に接しながら学習することができます。わたしたちの生涯学習をより幅広く、豊かにするステ-ジです。

小学校・中学校・高等学校など

「人々の交流を図り、地域に根ざした学習機会を提供する学校」
わたしたちのスポ-ツや文化等の学習活動のために学校開放事業をすすめています。教職員の持っている指導力や施設の機能を生かした学習ができるステ-ジです。

文化センタ-・文化会館など

「地域の文化活動を奨励・援助する文化センタ-・文化会館」
文化団体・個人活動の発表の場や、コンサ-ト・演劇などの優れた芸術鑑賞の機会を提供してくれます。わたしたちが、豊かな感性をはぐくむステ-ジです。

スポ-ツ施設・野外活動施設など

「心身をリフレッシュするスポ-ツ施設・野外活動施設」
体育館、運動公園、プ-ル、キャンプ場などでは、健康づくりや豊かな自然とのふれあいを楽しむことができます。わたしたちが、心も身もリフレッシュできるステ-ジです。

少年自然の家・青年の家など

「団体生活を通して多様な活動ができる青少年教育施設」
山や海・湖などの自然に恵まれた環境の中にあります。わたしたちの心身をきたえ、自然を愛する心をはぐくみ、自ら実践する態度を育てるステ-ジです。

大学・短期大学・専修学校など

「高度で専門的な学習機会を提供する高等教育機関」
社会人特別選抜など大学等へアクセスしやすくする努力がされています。また、社会人の学習ニ-ズにこたえて公開講座や科目等履修生制度を取り入れています。
わたしたちが、高度で専門的な知識や技術を身につけることができるステージです。

放送大学など

「自宅にいながら大学教育を学ぶ機会を提供する放送大学」
人文・社会・自然・産業など幅広い学問を提供しています。わたしたちが、テレビ・ラジオで大学の講義を受けるステージで、道内では北海道大学内に学習センター( 011-736-6318)が設置されています。

民間のカルチャ-センタ-など

「魅力ある多様な学習機会を提供する民間のカルチャ-センタ-」
人々の学習ニーズにこたえ、民間のノウハウを生かして多様な講座や教室を開いています。わたしたちが、自分自身の個性と能力をのばすことができるステージです。

学習の相談はどこでできるの?

身近な相談窓口

わたしたちの多様な学習活動にこたえるために、市町村では、学習情報の提供や相談活動の充実に力を入れています。
  • 「何か学んでみたい」
  • 「趣味のグループやサークルを紹介してほしい」
  • 「活動できる場所を教えてほしい」
  • 「催しものは、いつ、どこで行われるのかしら」
  • 「仕事に必要な資格を取りたいけど、どこへ行けばいいかわからない」
など、学習に関する悩みや疑問は、まず、自分の住んでいる市町村の教育委員会や公民館、図書館などに相談してみましょう。

北海道生涯学習相談窓口「まなびウイング」

道立生涯学習推進センター(道民活動センタ-ビル「かでる2・7」8階)に、わたしたちの学習活動を支援する学習相談窓口「まなびウイング」があります。専門の相談員が北海道学習情報提供システムを活用し、わたしたちのさまざまな学習相談にこたえてくれます。相談方法は、直接窓口での相談のほか、電話、ファクシミリ、メールなどでもできます。個人、団体、グループ、行政関係職員など、だれでも相談することができます。
  • 住所:札幌市中央区北2条西7丁目(北大植物園入口向かい)
  • 時間:毎週月から金曜日 9時から17時
  • 電話:011-231-4111 内線36-347 ファクシミリ:011-261-7431